ルーフィングとは?一次防水・二次防水の役割から種類までを徹底解説

屋根は「表面材」ではなく“防水構造”で守られています
外壁塗装や屋根工事のご相談をいただく中で、
「屋根材を新しくすれば雨漏りは止まる」
と思われている方が非常に多いのですが、実はこれは半分正解で、半分間違いです。
本当に建物を守っているのは、屋根材の下にある“ルーフィング(防水紙)”という存在です。
屋根は見えている瓦・スレート・金属板だけで雨を止めているわけではなく、一次防水と二次防水という二重構造で建物を守っています。
この仕組みを理解していないと、
・雨漏りが直らない原因
・屋根工事の適正判断
・見積の良し悪し
が分からなくなってしまいます。


一次防水とは?|表面で雨を流す役割
一次防水とは、屋根材そのものによる防水機能のことです。
- 瓦
- スレート
- ガルバリウム鋼板
- 金属屋根
これらは完全防水ではなく、
**「雨を受けて流すためのカバー材」**です。
屋根材には必ず
- 隙間
- 重なり
- 釘穴
- 経年劣化
が存在するため、
強風雨では内部に水が入り込む前提で設計されています。
二次防水とは?|建物を守る“最後の砦”

ここで登場するのが
ルーフィング(防水シート)=二次防水です。
屋根材の下に敷かれ、
- 侵入した雨水を止める
- 下地への浸水を防ぐ
- 建物内部への漏水を遮断する
つまり、
実際に雨漏りを防いでいるのはこの層です。
屋根工事の現場では
「ルーフィングが切れたら終わり」と言われるほど重要です。
雨漏りの本当の原因は“屋根材ではない”ケースが多い
雨漏り=屋根材の割れ
と思われがちですが、実際は違います。
本当の原因の多くは、
- ルーフィングの寿命切れ
- 防水紙の破断
- 施工時の重ね不足
- 釘穴からの浸水
- 紫外線や熱による劣化
屋根材が無事でも、内部の防水層が機能していなければ雨漏りします。
→雨漏りは屋根だけが原因じゃない場合もある⁈
ルーフィングの寿命は屋根材より短い
| 部材 | 寿命目安 |
|---|---|
| 屋根材(瓦など) | 30~50年 |
| ルーフィング | 15~25年 |
実は、瓦などの屋根材と比べ、ルーフィング部位の寿命は半分ほどといわれています。そのため屋根材は一見問題なく残っていても、防水機能に寿命が来ます。
これが築20年前後で雨漏りが増えてしまう理由です。

ルーフィングの主な種類と特徴
アスファルトルーフィング(従来型)
もっとも昔から使われている、いわば「標準的な防水紙」です。
原紙(フェルト)にアスファルトを染み込ませて防水性を持たせた材料で、多くの住宅に採用されてきました。
施工性がよく価格も安価なため、現在でもコスト重視の現場では使われていますが、
温度変化に弱く、経年で硬化しやすいという性質があります。
夏の屋根裏は70℃近く、冬は氷点下近くまで温度が動きます。
この伸縮の繰り返しで徐々にひび割れが起き、防水性能が落ちていきます。
そのため耐用年数はおおよそ10〜15年程度とされ、
築20年前後で雨漏りが起きる住宅の多くは、このタイプが使われています。
改質アスファルトルーフィング(高性能型)
ゴ現在の屋根工事で主流になっているのが、この改質アスファルトルーフィングです。
従来のアスファルトに合成ゴムや樹脂を加え、柔軟性と耐久性を大幅に高めた材料です。
最大の違いは「硬くならないこと」です。
温度変化に追従して伸縮するため、長期間ひび割れを起こしにくく、防水性能が安定します。
また、釘穴まわりの密着性も高いため、
屋根材を固定する部分からの浸水リスクを抑える効果もあります。
耐用年数は20〜30年とされ、
現在では新築・葺き替え・カバー工法の標準仕様として採用されるケースが増えています。
価格と耐久性のバランスが非常に良く、
「長く安心して住む住宅」に適した現実的な選択肢です。
高耐久ルーフィング(次世代タイプ)
近年採用が増えているのが、さらに性能を高めた高耐久タイプです。
これは単に防水するだけでなく、「湿気を逃がす機能(透湿性)」を持つ製品もあります。
屋根内部では、外からの雨水だけでなく、室内から上がる湿気も問題になります。
湿気が逃げ場を失うと、野地板の腐食やカビ、断熱材の劣化を招きます。
透湿型ルーフィングは、水は通さず湿気だけを排出するため、
屋根内部の結露リスクを減らし、構造材そのものの寿命を延ばす効果があります。
耐用年数は30年以上とされ、
メンテナンス周期をできるだけ長くしたい住宅や、高断熱住宅との相性が良い材料です。
ルーフィング選びで重要なのは「屋根材との相性」
ルーフィングは単体性能だけでなく、
屋根材・構造との組み合わせが重要です。例えば、
- 金属屋根 → 結露対策型ルーフィングが必要
- 瓦屋根 → 厚手で耐久重視
- 勾配が緩い → 防水性能重視
- 寒暖差が大きい地域 → 伸縮性タイプ
つまりどの家にも同じ防水紙を使えばいいわけではありません。
名古屋・東海エリアで屋根の状態が気になる方へ
東海地方は、
- 台風・強風
- 夏の高温
- 湿気の多さ
により、ルーフィングの劣化が進みやすい地域です。
「塗装でいいのか、交換が必要なのか分からない」
そんな状態こそ、専門的な判断が重要になります。
ペイントックでは、屋根・外壁・防水を一体の構造として確認する調査をしたうえで、必要な工事だけをご提案しています。
・無理な工事の提案は一切なし
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住まいを長く守るための、本当に必要なメンテナンスを大切にしています。


